キングは1980年代に活動していた英グループで、ヴォーカルのポール・キングから名前をとった。ポール・キングは歌唱力があり、「Love and Pride」(1984年)は全英2位をとった。
「Alone Without You」(1985年)は当時、真冬に聴いた覚えがある。収録アルバムの「Bitter Sweet」は、なぜか「薔薇伝説」という邦題だった。
今、映像(というか髪形)を見返すと、ポール・キング以外のメンバーも、ボリュームあるトサカのようなロングヘア。この頃、男性アーティストに流行ったなあ。
以前、ペット・ショップ・ボーイズの動画を見ていたら、1991年のツアー前インタビュー動画があった。テレビ番組内でリハーサル風景と、ニールとクリスのインタビューを紹介していた。その時のインタビュアーが「Paul King」という名前で、「あれ?この人、知ってるかも」と思った。
キングは1986年に解散し、ポール・キングはソロ歌手として米国デビューをはかるが、ぱっとせず。その後MTVの司会者に転身していた。インタビューされる側から、インタビューする側に回ったのだ。あの豊かなヴォーカルを思うと、少々もったいない気もするが。