アガサ・クリスティー原作のノンシリーズ小説のドラマ化。ここ最近、NHKで放送のアガサ・クリスティー作品は今いちだったが、今回はBS放送時の評判が良かったので、NHK地上波で放送されたものを視聴。全3回。
<あらすじ>
1936年、英国ウェールズの小さな村。牧師の息子ボビーが崖から転落したらしい男性を発見する。瀕死の男性は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉を残し息絶えた。所持品に美しい女性の写真があったが、身元がわかるようなものはなかった。ボビーの幼なじみの伯爵令嬢フランキーは謎を解明しようと意気込むが、ボビーは乗り気ではない。しかし、やがてボビーの周辺で次々と不可解な事件が起きる。
原作は未読なのだが、ボビーと旧知の伯爵令嬢フランキー(フランシス)が、ものすごく好奇心旺盛で、行動力もすごい。対照的に、ボビーはそこそこ観察力があるのだが、どんどん危険に巻き込まれる。
アガサ・クリスティーは若い男女が出てくると、恋人同士にしてしまうけれど、今回は身分の差もあるし、どうだろうね。
クラシックカーや美しいドレスが出てきて、目にも楽しい。まだ1話しか見ていないけれど、原作を変な方向にいじってなさそうだし、雰囲気も良いので、残りも見よう。
伯爵令嬢フランキー役のルーシー・ボイントンは、ケネス・ブラナー版「オリエント急行殺人事件」(こちら)ではアンドレニ伯爵夫人役を演じていた。ちなみに「ボヘミアン・ラプソディー」(こちら)でもヒロインのメアリー役。フランキーの母親役で、エマ・トンプソンが出ている。
アガサ・クリスティーの原作ではノン・シリーズ作品だが、過去にはジェームズ・ワーウィックとフランチェスカ・アニス版「トミーとタペンス」ものとして映像化されている。あと、ジュリア・マッケンジー版「ミス・マープル」でもドラマ化している。
【追記】
第3話まで視聴。終盤分かりにくかったので、Wikipediaで原作の流れを確認した。ボビーが美人(モイラ・ニコルソン夫人)に弱いということだけはよーく分かった。
旧姓エヴァンズの女性、結構年齢がいってて驚いた。大元の事件て、そんな昔じゃないのに。てっきりもっと若い女性かと思ってた。
フランキーのウェディングドレス、戦前なのにパンツスタイルってかなり珍しいな。