うらわ美術館でミュシャ展が見られるということで、急いで行ってきた(6/20まで)。
有名な演劇ポスターもあるが、グラフィックデザイナーの仕事として、本の挿絵、ポストカード、切手、お菓子や紅茶の缶も展示されている。こんな素敵な缶をもらったら、絶対取っておくわ!
『装飾資料集』は、デザインの仕事をする人なら必見かも。植物や花をモチーフにした装飾は「布地とか壁紙にしてくれないかなー」と本気で思った。よく、ウィリアム・モリスのデザインで見かけるようなやつ。ミュシャデザインの布地があったら、洋服とか雑貨とか作りたい。
うらわ美術館てば太っ腹!と思ったのは、1枚に限り好きな絵を撮影してOKというもの。ああ、どれにしよう。めったに見られない展示品にしようか、それとも王道の演劇ポスターにしようか。さんざ迷った挙句、サラ・ベルナールが主演の「ジスモンダ」のポスターにした。そりゃ、昔プラハの美術館で買った画集にもあるだろうけれど、やっぱり美術館で見たよという記念にね。
ミュシャは「スラブ叙事詩」制作費用を得るため、20世紀初頭に渡米したが、なんだか同国人の作曲家ドヴォルザークを思い出すなと思い、確認すると、こちらは19世紀末に渡米していた。ニューヨークの音楽院で仕事を得て「新世界」などを作曲した。そういえば、2005年にチェコを旅行した時に、ドヴォルザーク記念館も行ったっけ。
会期の終わり頃に行ったのだが、どうもNHK Eテレ「日曜美術館」で紹介されたらしい。そのせいだろうか、平日の昼下がりなのに結構観客がいた。
うらわ美術館はロイヤルパインズホテルの中にあり、館内のレストランではミュシャ展にちなんだ特別メニューを出していた。1階のケーキ店兼カフェの前を通りかかると、以前「グレーテルのかまど」でも紹介された「フレーズ・サラ・ベルナール」の写真が。時間があれば、ここでお茶して帰りたかったな……。