横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

ガブリエル・シャネル展@三菱一号館

 なんだか急に美術館で「美しいもの」が見たくなって、シャネル展に行ってきた。

 

mimt.jp

 

 こちらは昨年、パリのガリエラ美術館で開催された「ガブリエル・シャネル回顧展」の巡回で、館内は撮影禁止のため、展示内容は下記「フィガロ」誌の記事を参照。ただ、日本とは展示品が違う。

madamefigaro.jp

 パリでは雑誌(シャネル・スーツのパターン付き!)も展示されていたが、東京では見なかった気がする。スーツは難しいけど、デイ・ドレスのパターンが欲しいなあ。

 

 ココ・シャネルの呼び名もあるが、ココは愛称で、本名はガブリエル。

 デザイナーとして服を作り始めた1910年頃から、晩年の1971年頃のコレクション作品までを展示。ジュエリーや香水「シャネルN°5」のボトルも展示されている。
 20世紀初頭まで、フランスに限らずヨーロッパの女性服は美しいけれど、布の量が多く、とにかく動きづらかった。伸びのある布地で動きやすい服を作ったシャネルのデザインは革命だった。当時としては斬新で、デイ・ドレスなどは「今でも着られそう」と思った。

 

 以前見たフランス映画「ココ・アヴァン・シャネル」(オドレイ・トトゥ主演)の記憶とからめた感想を。

 ブラック・ドレス数点は、映画「ココ・アヴァン・シャネル」で、ココがリゾート地で誂えたようなシンプルなものを探したけど、どれも装飾性が高かった。

 

 展示されていたシャネルのスーツは袖が短い。ここでも「動きやすさ」が重視されている。でもさすがにポケットは飾りかなあ。小さな物しか入らないし。


 映画ポスターでは、オドレイ・トトゥが白のシャネル・スーツをまとっている。

 

 映画では、くわえタバコのシャネルが千鳥格子のスーツを手直し。

 

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 私の中ではシャネルのミューズといえば、イネス・ド・ラ・フレサンジュのイメージ。大学生の頃、フランス映画の記事目当てで『マリクレール』を読んでて、広告に彼女が登場していたからだと思う。

 


 久しぶりに訪れた三菱一号館

 裏庭はバラやあじさいなど花が咲いていて、皆写真を撮っていた。