横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

ルーヴル ホームズ展の思い出

こんにちは。
私、ミセス・まーぶる。
あの有名な「ミス・マープル」とは無関係ですよ。

 

今日は、ルーヴルの話をしましょうかねえ。
ルーヴル美術館のことじゃないですよ。
アンティークショップが集まった、ルーヴル・デ・ザンティケール(Louvre des Antiquaires)という場所があるんですよ。2015年にいったん閉鎖されたのね。

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Le Louvre des Antiquaires - Wikipedia (英語)

1997年に、ここでフランス・ホームズ協会がホームズ展を開催したのよ。
ホームズ物語に出てくる部屋を再現したイベントで
私、それを見に行ったのよ!


あれは5月のことだったわ。
私が留学していたのは田舎街で、パリまでTGVで3時間もかかるの。
イベントの情報を知ったものの、なかなかパリまで出る機会がなくて。

でも、留学は1年だけだから、飛行機のチケットも有効期間は1年間。
前年の9月にフランスへ着いたから、帰国便も9月までにとらないといけない。
私、電話でフランス語を話すのが苦手でねえ。
数字とか言われると、困っちゃうのよ。
そこで、帰りの飛行機を、航空会社のパリ支店で直接予約しちゃおうと思ったの。
電話よりも確実だしね。

当時はまだ、インターネット予約が一般的じゃなかったのよ。
今は便利よねえ、なんでもスマホで予約できるじゃない。
そんなわけで、5月にパリへ上京したの。


さて、目的のルーヴル・デ・ザンティケールに着いたら、びっくりしたわ。
イカー街のホームズの居間だけじゃなく、色々な事件の舞台を再現していたの。
会場はアンティークショップだから、古い家具を揃えるのはお手の物。
手がこんでいて、圧倒されたわ。
展示物には、シャーロキアンのコレクションもあったと思うわ。
一挙に19世紀のロンドンへタイムトリップよ。

 

その時の写真よ。これはベイカー街の部屋ね。

www.mycrofts.net

あと、本物の古い家具ばかりだから、その場に漂う空気も違うの。
19世紀よりもっと前のものもあったと思うわ。
数百年分のヨーロッパの空気というのかしらね。


留学にあたって、私はフランスにカメラを持参しなかったの。
防犯上の理由とか色々あるけど、普段はカメラがなくても困らなかったの。
他の日本人留学生がカメラを持っていて、何かと写真を撮ってくれたから。

でもこの時だけは、本当に後悔したわ。
せっかく写真撮影OKだったのに、カメラがなかったんですもの。
フランス・ホームズ協会の会報を入手して、それを眺めて満足したの。

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ルーヴル界隈といえば、近くにルーヴル・ホテルがあるわ。
ここはホームズ物語にも登場したの。
見学に行った時の様子は、こちらの記事にまとめたわ。

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