こんにちは。
私、ミセス・まーぶる。
あの有名な「ミス・マープル」とは無関係ですよ。
年のせいか最近、よく昔のことを思い出すんですよ。
あなた、「修道士カドフェル」ってご存じ?
中世イングランドを舞台にした、エリス・ピーターズのミステリよ。
デレク・ジャコビ主演でドラマ化されて、日本でも放送されたわ。
「修道士カドフェル」の舞台は、シュルーズベリーの修道院で
イングランドと言っても、ウェールズに近い辺りなのよね。
修道院の近くに「シュルーズベリー・クエスト」っていう博物館があったんだけど
今もあるのかしらねえ。
えっ、1994年にオープンして2001年に閉館ですって?
あらそうなの。
私、いい時に行ったのねえ。
私が「シュルーズベリー・クエスト」を訪れたのは1997年よ。
フランスの後で英国へ渡って、あちこち回っていたの。
「アーサー王伝説」とか
アガサ・クリスティ関連の場所とか。
オックスフォードでは「モース警部」展を見たり
マンチェスターでは「ホームズ」を撮影したグラナダTVを訪れたり。
「修道士カドフェル」も知ってたから、迷わずシュルーズベリーも訪れたわ。
今振り返ると、結構なオタクね。
当時は爆弾テロの影響で、フランスや英国の国鉄駅では荷物を預かってくれず
この日も大きな鞄をずるずる引いて「シュルーズベリー・クエスト」まで行ったわ。
受付で荷物を預かってくれて、ほっとしたっけ。
ここは博物館というより、早い話がカドフェルのテーマパークね。
修道僧の格好をした男性スタッフが歩き回っていたわ。
カドフェルが薬草を調合する部屋や写字室もあって、ドラマみたいだったわ~。
ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』のファンも、気に入るんじゃないかしら。
本物の修道院て、なかなか入れないもの。
こんな感じだったわ。
(後にJSHCの赤須美智子さんに頂いた写真)
作者のエリス・ピーターズの仕事部屋も再現されていて
机の上に紙を挟んだタイプライターが置いてあったっけ。
彼女がチェコ語の翻訳者でもあったって、初めて知ったわ。
外に出ると本物の薬草園があって、修道僧が手入れをしていたの。
東洋人の見学者が珍しかったのか、「どこから来たんだね?」と聞かれて
「Japan」と答えたつもりが「Pakistan ?」と言われて、往生したわ。
一生懸命「Japan, Japan」て繰り返したけど
正直、「pa」と最後の「n」しか合ってないだろ!と思ったわ。
(カリグラフィーのお土産)
シュルーズベリーは古い建物が保存されていて、街並みがかわいらしくて、素敵なところでしたよ。
ドラマの話だけど
デレク・ジャコビって、カドフェルのイメージから、勝手に枯れた老俳優だと思ってたら、イギリスの新聞に載った写真は、ワイルドなチョイ悪オヤジ風だったんで、ギャップに驚いた記憶があるわ~。
ヒュー・ベリンガー役の俳優がどんどん変わっていったけど
どんどんイケメン度が下がっていってね。
最初の俳優さんが一番カッコよかったわ~。
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