横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

アーカイブ:パリ ルーヴル・ホテル

 ホームズ物語に登場する、パリのルーヴル・ホテル(Hôtel du Louvre)。

 パリでは友人宅に泊めて貰ったり、お手頃価格の宿に泊まったりしたので、私もルーヴル・ホテルには一度も泊まったことがない。

 

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ホテルの外観(1999年)

 

 

 「ブルース・パーティントン設計書」でドイツのスパイ、オーバーシュタインが滞在していた場所。
 ルーヴル美術館オペラ座に近い4つ星高級ホテル。場所柄、日本料理店や土産屋が多く、パリ随一日本語が聞こえる界隈である。
 1997年のフランス・ホームズ協会のイベントでは、ホテル内のレストランが晩餐会の会場になったが、参加者は皆もっと値段の手ごろな他のホテルに宿泊したそうな。
 また、同年のイベントの際にプラークが取り付けられた。

 <フランス・ホームズゆかりの場所>「ホームズの世界 22」(1999年)より

 

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プラーク(2001年に撮ったもの)

 この時、もう少し詳しく設置場所を書いたのだが、なぜかその後パリに行った人からは「受付で聞いたけど、今は飾ってないって」と言われることが多く……。一時的に外されたのか、別な時に行けば見られるのか、真相は不明。設置場所も変わったかもしれないので、現地でスタッフに聞いてみてください。

 ルネ・レウヴァンの短編に「疲れた船長の事件」というホームズ・パスティーシュがあり、物語の舞台はパリのルーヴル・ホテル。これは「ブルース・パーティントン設計書」の後日譚で、ホームズとワトスンが捜査のため、ルーヴル・ホテルに滞在するのだ。「ミステリマガジン」バックナンバー(2006年1月号)で読める。フランスが誇るあのSF作家のキャラクターがゲスト出演したり、フランスらしいムードが満載。