実家から回収してきたトーベ・ヤンソンの絵本、パート2。
主人公のクニットは、ホムサなのかな。小さな女の子に出会うまでの姿は、作者トーベ・ヤンソンがパートナーのトゥーリッキに出会うまでの日々を描いたものらしい。
ムーミン本に出てきたようなキャラクターが色々出てくる。ヘムレンさん、ヨンカ、モランなどなど……。
子供の頃は、この色彩の鮮やかさを理解できず、「なんか派手だなー」と思っていた。田舎の、昭和の小学生にとって、北欧テイストはハードルが高かった。今、改めて見ると、確かにカラフルだけど、突拍子もない色づかいではない。大人になって、北欧のインテリアとか雑貨とかに慣れたおかげだと思う。
この本は「それからどうなるの」と比べ、ストーリーがしっかりあって、彷徨するクニットの寂しさがじんわり伝わってくる。小学生の時にはピンと来なかった。大人の方が、お話の深さが理解できると思う。主人公の探している相手を、友達に置き換えたり、恋人や伴侶に置き換えたり、色々な解釈ができるのでは。