横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

ヴィクトリア女王 世紀の愛

ヴィクトリア女王 世紀の愛」The Young Victoria
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
主演:エミリー・ブラント
2009年 イギリス・アメリカ映画

ヴィクトリア女王 世紀の愛 [DVD]

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 昨日からNHKで海外ドラマ「女王ヴィクトリア」が始まりましたね! ヴィクトリア時代といえば、シャーロック・ホームズの活躍した時代。同時に、イギリスが「太陽の沈まない国」と呼ばれた時代。ドラマは全8回ということで、ひとまず録画しておいて、後から見ようと思います。

www4.nhk.or.jp

 このドラマ放送を知って思い出したのが、以前見た映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」。歴史や文化というより若い頃の女王夫妻の姿を描いたもので、「英国文化大好き!」な人の参考になるかわからないが、紹介する。

 

<あらすじ>
 イギリス国王ウィリアム4世が崩御し、姪にあたるヴィクトリアは18歳の若さで女王として即位する。だが、母親のケント公爵夫人とその愛人のコンロイは、摂政政治を要求し、ヴィクトリアを悩ませた。
 母親を遠ざけ、首相メルバーンを信頼し、何かと相談してきたヴィクトリアだったが、政権交代に伴い、メルバーンは失脚する。
 周囲から政略結婚を勧められるが、ドイツ系の青年アルバートと出会い――。


 脚本は、映画「ゴスフォード・パーク」やドラマ「ダウントン・アビー」を手掛けたジュリアン・フェロウズ。

 王座についた若い女性が、政略結婚として「この相手はどうだ」と勧められるのは、エリザベス一世をほうふつとさせる。エリザベス一世が国家のために独身を貫いたのに対し、ヴィクトリアはお見合い結婚でありながら半ば恋愛結婚のような、かなり幸福な結婚をする(これ、かなりのミラクルだから!)。 

 女王は弱冠18歳で即位し、時には命も狙われたり不穏な空気も漂う中、どうやって生き延びたのだろうかと思っていたら、最初はメルバーン首相、その後はアルバートという、良き相談役にして味方に恵まれていた。

 婿入りした夫の正式名称は、ザクセンコーブルク=ゴータ公子アルバートといい、よりによってドイツ系だったものだから、英国議会や国民から歓迎されていなかったという。それにもめげず、アルバートは多産だった妻を助け、公式行事にも出席した。

 女王と結婚するのはなかなか大変なことで、公務で忙しいため、新婚旅行も近場&短期間だったという。映画の中でも不満をもらす夫に対して「私は女王よ」と言ってのける場面があった。

 もともとヴィクトリア女王夫妻って、おしどり夫婦のシンボルとして国民の人気が高かったと思うけど、現代に映画化して、賞にノミネートされるほどになったのは、リサーチが万全だったことに加えて、多忙な女王の姿が、現代のバリキャリ女性の姿に重なったからではないか。

 今、キャストを確認していたら、コンロイ卿役でマーク・ストロングが出演していた。ガイ・リッチー監督の映画「シャーロック・ホームズ」でブラックウッド卿を演じていた人。

 さて、ドラマ版でも若手女優を起用しているので、同じく若い頃を描くのだと思う。どんな作品になっているんだろう。