横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

科学捜査官シャーロック・ホームズ

BS世界のドキュメンタリー 科学捜査官シャーロック・ホームズ

NHK BSのサイトは下記のとおり。
前編 遺留物・血痕・弾道(リンク
後編 毒薬・アリバイ・指紋(リンク

 小説の人物であるシャーロック・ホームズが、現実世界の捜査方法にも影響を与えたという、英国のドキュメンタリー。ようやく見ることができたので、メモを書いておく。

 時期が時期なだけに、BBCドラマ「シャーロック」の映像と音楽が使われていたり、聖典の引用代わりに再現ドラマを使用している。また、現代の犯罪捜査のプロたちの証言から、ホームズの手法を現実の捜査にも生かしていることがわかる。

 ホームズの聖典が発表された19世紀の英国では、犯罪捜査方法はとてもお粗末だった。コナン・ドイルが小説で描いたホームズの捜査方法は、時代を先取りしていたものも多かった。現場の足跡など証拠の保全や、血液検査、弾道の考察などなど。

 かつて大学の医学部で学んだコナン・ドイルには、恩師であるベル博士がいて、彼がホームズのモデルになったというのは有名な話。でも、よくよく考えたら、コナン・ドイル自身が医者で、今の言葉で言うとバリバリの理系男子。科学的な手法を小説に採り入れるというのは、むべなるかな(←自分が文系なので勝手なイメージです……)。

 



 コナン・ドイルがホームズばりに捜査を行い、冤罪を晴らした「ジョージ・エダルジ事件」は有名だが、恩師のベル博士も、別の事件で捜査に関与していた。すごいな、この師弟コンビは(そりゃー、この2人を中心にしたテレビドラマが作られるわけだ)。

 さて、私が番組を見た目的は、後編に登場したフランスの法医学者エドモン・ロカール。世界で初めて、犯罪捜査に特化した研究所を作った人物。フランスやスイスのシャーロキアンロカールについて色々書いていたので、興味があったのだ。最近だとドラマ「CSI」の影響か、「ロカールの交換原則」という言葉は日本でも知られるようになったが、その人となりについては、英語圏でなくフランスの人だからか、日本語で書かれた情報がとても少ない。

 正直、この番組には新しいエピソードを期待していたが、紹介されたエピソード(アリバイくずし)は、確か「世界犯罪百科」で見たものだと思う。やっぱり、面倒がらずにフランス語の文献を読まなきゃダメか。

 今回視聴したのは、以前(2013年)NHK BSで放送された番組を、楽天ダウンロード販売していたもの(リンク)。

 うちはBSには入っておらず、そのうち地上波で再放送するのでは? と思っていたら、こちらのサイトを見つけた次第。いや~、便利になったなあ。指定のファイルをインストールしたり、多少の手間はかかるけど、見たい番組だけ購入できるのはありがたい。前編・後編でそれぞれ216円なり。

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