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横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

火花

「火花」
又吉直樹  文芸春秋

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

 
 えっ、アンタ、まだ読んでなかったんかい! とツッコまれそう。
 ええ、今、積読本が溜まっております……。

 若手芸人の火花のようなきらめきを描いた青春小説。主人公の徳永は「スパークス」というコンビ名で活動している。その「スパークス」は、英語で「火花」を意味する。

 後輩の徳永を前に、熱く漫才論を語る神谷。成功した芸人が語るなら、それは伝記でも他の本でも、ファンや後輩の若手芸人にとってはありがたいお言葉になっただろう。

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ジャッキー  ファーストレディ 最後の使命

「ジャッキー  ファーストレディ 最後の使命」Jackie

監督:パブロ・ラライン
主演:ナタリー・ポートマン


 ”ジャッキー”ことジャクリーン・ケネディが振り返る、ケネディ大統領暗殺から葬儀までの数日間。ナタリー・ポートマンがジャッキーの喋り方を完コピして熱演。ケネディ大統領が”伝説”になった背景が描かれている。

 以前、ケネディ大統領暗殺事件を描いた「JFK」を見たが、そちらは捜査に執念を燃やす検事(ケビン・コスナー)が主役だった。「JFK」は事件の数年後も描いているので、弟であるロバート・ケネディの暗殺もニュースで流れていた。なので、本作でロバート・ケネディの姿を見て、「ああ、確かこの人も後年暗殺されたんだっけ」と思い出し、JFKの葬儀で、各国要人を歩かせるのか、車で移動させるのかですったもんだするくだりに、不穏な重い空気を感じた。この一族を見舞った悲劇の始まりとして。

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幹事のアッコちゃん

「幹事のアッコちゃん」
柚木麻子著  双葉社

幹事のアッコちゃん

幹事のアッコちゃん

 

 
 「ランチのアッコちゃん」「3時のアッコちゃん」に続く第三作。若手会社員の背中を押して(いや、叩くと言った方が正しいかな?)くれる、敦子ことアッコちゃん。今回もビシッと厳しい、だけど愛ある言葉を放ちます。

 もう一人のヒロイン、三智子の成長ぶりも著しいのだが、派遣社員契約社員→正社員となった前作に続き、次の試練が用意されている。ついに笹山とゴールインし、今度は働くミセス、そしてリーダーとして壁にぶつかる。

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