Vol.1の記事(こちら)
フランス・ホームズ協会より届く。2冊まとめてメモ。
Vol.2の方は、仏版「シャーロック」ファンサイトの管理人へのインタビュー、あと、ロンドンで開催されたファンミーティングのレポート。主要な出演者が参加したなんて、豪華だわー。会場には、「シャーロック 忌まわしき花嫁」の衣装も展示されたとか。
他には、前号からの連載の続き。
特筆すべきは、パスティーシュの紹介記事。英語から仏語に翻訳されたばかりの、ブリタニー・カヴァッラーロの小説。そう、日本では昨年『女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険』(竹書房)という邦題で刊行されたものである。原題は「A Study in Charlotte」。ホームズの子孫である女子高生シャーロットと、ワトソンの子孫である男子高校生ジェームズが、アメリカのシェリングフォード高校で出会い、そこへ事件が起こる、というもの。
「おお、フランスでも翻訳されたんだー」と思いきや。
写真の右隅をとくとご覧あれ。日本版の表紙ではないか!
そして左側を見ると、本国アメリカでは、ドラマ化されたらしい。
未読なのでこのサイトでは紹介していなかったんだけど、名探偵の子孫がご先祖ばりの推理をするなどと聞くと、「金田一少年の事件簿」を思い出してしまった。学園ドラマだし。そのうち読んでみようと思います。
さて、Vol.3は、表紙からしてクリスマス特集。ホームズでクリスマスって言ったら、ガチョウです。「青い紅玉」です。特別にすごろくもついています。
ガチョウとすごろくの関連は、こちらを参照されたし。
本の紹介コーナーは、J. J. Murphy作「A Friendly Game of Murder: An Algonquin Round Table Mystery」(日本未訳)。一足先にフランスでは翻訳が出たということで、作者のインタビューが掲載された。
ジャズ・エイジの1920年代、NYのアルゴンキン・ホテルが舞台。事件が発生し、アマチュア探偵役を務める主人公ドロシー・パーカー(作家・評論家)と一緒に捜査を行うのは、なんと、たまたま渡米中だったコナン・ドイル。
ドロシー・パーカーって、映画「ミセス・パーカー ジャズ・エイジの華」で描かれた、あの女性? 意外なキャスティング! 英語では既刊が出ており、本書は3冊目。既刊でゲスト出演した有名人は、作家のフォークナーや手品師フーディーニなど。日本でも紹介されないだろうか(他力本願)。
余談だが、アルゴンキン・ホテルは、BSIの集まり(食事会かな)で使われたと、先輩にお話を伺ったことがある。