フランス好き&アート好きの友人が「面白かったよ!」とお勧めしていたので、仕事の合間をぬって館林美術館に行ってきた。作業の区切りのいいタイミングで行ったけれど、こんなに暑くなる(6月なのに最高気温35度!)と分かっていたら、もっと早くに行ったのに……。
館林美術館には以前、「フランス絵本の世界」(こちら)という、同じく鹿島茂さんのコレクション展を見に行った。今回はモダングラフィックなので、20世紀前半が中心。
【全体の構成】
第1章:20世紀初頭の風刺画―モダン・グラフィックの誕生
第2章:花開くフランスのモダン―出版物に見るアール・デコ
第3章:モダン・グラフィックの展開ー1930年代を中心に
風刺雑誌、第一次世界大戦中の検閲をかいくぐった雑誌作りなど、作家と画家の心意気が痛快。でもそこはフランスなので、ビジュアルはエレガントに(当局への目隠しでもあるけど)。
メーテルリンク「青い鳥」の挿絵がかわいかった。今でも通用しそう。というか欲しい。
最後のグラフィック雑誌は、表紙が文字だけなのにものすごくカッコ良い。センスの塊。タイポグラフィのコレクションは、カッサンドル展(こちら)でもいくつか見たっけ。
今、大阪万博を開催中なのにちなんで、パリ万博や、1937年のパリ国際博覧会に関連したものも展示されていた。
気づかなかったけど、一部屋だけ展示品の写真撮影ОKだったみたい。別の部屋に「ここは撮影禁止」と書いてあって気づいた。でもわざわざ戻るのも手間だし、帰りのバスの時間が気になるし……。ちょっと惜しかった。
前回来たのは秋の曇天の日。今回はよく晴れた初夏(というかもう夏)。美術館周辺の緑がすごくきれい。こんなに暑くなければ&時間があれば、周囲をゆっくり散歩したい。館林駅からのバスは住宅街と農村を走り、田んぼでは田植えをやっていた(うちの田舎よりずいぶん遅い)。
【美術展ナビの記事】
【関連記事】