エドモン・ロカール関連で、＜France Culture＞のラジオ音源を見つけた。
１つ目は、1955年にラジオ・フランスに出演した時の音源。ロカール78歳、リヨン科捜研所長を退任後である。
「Edmond Locard: "J'ai fait 10742 expertises de lettres anonymes"」
エドモン・ロカール：「私は匿名の手紙を10,742通鑑定してきた」
筆跡鑑定の仕事について、経験がものをいうこと。非常に難しく、繊細な仕事であること。
「完全犯罪はあるのか？」という司会者の問いには「小説の中ならね」と答える。「現実には、痕跡を残さない犯罪者はいないからねえ」と。
また「指紋は絶対的な証拠だ」と言い、ポロスコピー（汗腺孔検査）について語る。
2つ目は、没後50周年にあたる2016年にオンエアされた番組。ロカールについて語るのは、歴史家Philippe Artières、ロカールの娘Denise Stagnara、フランス・ホームズ協会のJean-Pierre Crauser、（リヨン科捜研の後継組織である）国立科学警察研究所所長Frédéric Dupuchなど。
教育学者だった娘のDenise Stagnaraは1917年生まれ、2016年没（98歳）。父エドモン・ロカールの思い出を語る。専門家たちはロカールの功績について語っている。
「"Elémentaire, mon cher Locard" Un docteur sur les traces du crime」
「初歩だよ、ロカールくん」犯罪の痕跡を追うドクター
BGMとして、米ドラマ「CSI：マイアミ」のフランス語版の音声、それと、映画「密告」の音声も流れる（ロカールが筆跡鑑定を行った、チュールの匿名の手紙事件を元にしている）。
最初、メモを取ろうかと思ったが、一度に同じ人物のインタビューを流すのではなく、数十秒とか断片的に挿入されていて追いかけにくい。流し聞きになった。
