横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

小曽根真&ゲイリー・バートン デュオライブ

小曽根真ゲイリー・バートン デュオライブ
日時:2017.6.10 川口リリア


 昔、J-Waveの番組「OZ MEETS JAZZ」で、小曽根さんがオスカー・ピーターソンと同じくらい、ゲイリー・バートンの名前を言っていたような気がする。そのゲイリー・バートンとのデュオということで、発売初日にいそいそとチケットを申し込んだ。

 ポスターに「最後のツアー」と書いてあったが、ゲイリー・バートンさんはツアー千秋楽のこのライブを最後に引退するとのこと。まさか、そんな大事なライブを聴けるとは! ゲイリー・バートンの生演奏を聴くのはこれが初めてで、そして最後になるわけだ。

 
 前回の川口リリアでのソロ公演(こちら)と同じく、後ろの扉から登場。通路や最前列のお客さんとハイタッチ。いいなー。

 最近、小曽根さんがクラシックへ歩み寄っているのは有名だけど、曲目にラヴェルクープランの墓」が入っているとは! ヴィブラフォンの音が、流れる水の音のように聞こえる。本家のクラシックの演奏とは違うけど、このジャズのアプローチも好き。

 ゲイリー・バートンさんのソロ演奏では、小曽根さんが客席に降りて着席し、観客として演奏を聴いていた。小曽根さんが「このツアーではソロで演奏してほしい」とお願いしたそう。

 ちょうどゲイリー・バートンさんの自伝が日本でも発売になったばかりで(というかツアーに間に合うように翻訳・出版したのだろう)、MCの中で小曽根さんが宣伝を(笑)。小曽根さんも少し登場するらしい。

 今回のライブは、横浜、東京の公演と併せて録音しているとのこと。ぜひ、CDを発売してください。絶対に買います!

 アンコールは2回あった。嬉しい! 最初の演奏から1回目のアンコールまで、湿っぽい雰囲気はまったくなかったのに、2回目のアンコールでは、場内の雰囲気のせいか、こっちまで泣きそうになった。ああ、もう、この曲で本当に最後なんだ。素晴らしい演奏をありがとう!

セットリストはこちら。前日の東京公演と同じ。

KAJIMOTO | ニュース | ♪6/8 小曽根真&ゲイリー・バートン セットリスト+アンコール

 
【追記】

 来日公演に合わせて出版されたとのこと。

 たぶん翻訳者さん、大変だったと思われ……(同業者目線)。 

ゲイリー・バートン自伝

ゲイリー・バートン自伝

 

 

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