「ホームズ、ニッポンへ行く:ホームズ万国博覧会 インド篇」
ヴァスデーヴ・ムルティ著 寺井杏里訳 平山雄一 解説
国書刊行会
「ホームズ万国博覧会:中国篇」に続く第2弾は「インド篇」です。
なのになぜ題名は「ニッポン」?
<ストーリー>
1893年。死んだはずのホームズから、不思議な手紙を受け取ったワトスンは、船で日本に向かう。航海途中で起きる事件、暗躍する諜報員と「ヤクザ」、迫りくるモリアーティ教授の魔の手!舞台はヨーロッパからインド、そして明治天皇が統べる日本へ……。ホームズとワトスンは世界を救えるか!?
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ホームズとワトスンはインドを経由して、明治時代の日本を訪れます。それだけでなく、日本の諜報機関と協力して犯罪組織と闘うのですが、「ヤクザ」やあのライバルまで関わっていて……。日本版マイクロフトのような人物や、日本版アイリーン・アドラーを思わせる若い女性も登場します。
”大空白時代”にホームズが日本を訪れていたという設定は、加納一郎『ホック氏の異郷の冒険』(記事)にも共通します。一方は日本人、もう一方は英国人と、語り手の視点がまったく違うので、ぜひ比べてみてください。
インドでは、ホームズとワトスンは、ボンベイ(ムンバイ)、ブッダガヤ、カルカッタ(コルカタ)を訪れます。ホームズはインドの伝統音楽を堪能し、高名な物理学者ジャガディッシュ・チャンドラ・ボースとも対面します。インド文化が好きな方も、ぜひご覧ください!
【レビュー・紹介記事など】
・10月7日付「週刊読書人」に掲載
・Books by JSHC members Japanese edition of Sherlock Holmes in Japan : Shelrock Holmes in Japan(英語)
・日印協会の会報「月刊インド」に掲載
・第八回翻訳ミステリー大賞予備投票(こちら)
「48位からの全得票作品を紹介」とのことで、一覧にあるということは、どなたか投票して下さったということかな? ありがとうございます♪
こちらの本もよろしく♪
記事:ホームズ、ロシアを駆ける:ホームズ万国博覧会 ロシア篇 - 横文字の島
記事:上海のシャーロック・ホームズ:ホームズ万国博覧会 中国篇 - 横文字の島
あとがきのあとがき シャーロック・ホームズの気晴らし - 横文字の島
インド文化が好きな方にオススメのインド映画