横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

ポーの一族展@銀座松屋

f:id:Iledelalphabet:20190805112745j:plain

 漫画家・萩尾望都さんのデビュー50周年を記念して、「ポーの一族」原画展が開催された。

デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展 公式サイト:朝日新聞デジタル

 

 去年、高崎までSF原画展を見に行った時(記事はこちら)、「ああ、『ポーの一族』の原画も見たいなあ」と願ったものだが、夢は言葉にすると叶うんですね。

 東京の会場は、大人女子でいっぱい。作品の前には長~い行列が。仕方ないので、前の人の頭越しに見たり、すいているコーナーから先に見たり。それでも一時間かかってしまった。

 1970年代に、日本でこんな画期的な作品が誕生したなんて。ものすごいことだよ。


 ところで、「ポーの一族」は宝塚歌劇団によって舞台化されている。ビジュアルを見たら、漫画の世界からそのまんま抜け出したようで、感動してしまった。女優さんたちの演技、メイク、衣装の力も大きいけど、今だとカラーコンタクトの効果も大きいだろうなあ。

 昔「ベルサイユのばら」を宝塚で上演した時のドキュメンタリーを見たけど、「目に星を飛ばせ」って言ってたもの。あれ、カラーコンタクトがあったら、日本人が西洋人を演じるハードルが低くなったと思う。

 今の技術なら、「ベルばら」を欧米人俳優で映画化したように、英国やドイツの少年俳優を起用して、「ポーの一族」も実写化できなくはないと思う。でも、原作の「はかなさ」や「非現実的な世界」みたいなものを描くには、宝塚のように若い女性が演じるのがちょうどいい気もする。


 グッズ売り場も充実していたけど、たぶん買っても「ううっ、もったいなくて使えん!」となるのは火を見るより明らか。あまり近寄らないようにして、遠巻きに眺めた(いや、買いたい方は、どうぞどーんと買ってください)。

 

【関連記事】

iledelalphabet.hatenablog.com

iledelalphabet.hatenablog.com