今月26日より、アップリンク渋谷で「ハル・ハートリー復活祭」が始まる。「ヘンリー・フール」トリロジーと「トラスト・ミー」を上映。うれしい~!!
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」でも「トラスト・ミー」、「シンプルメン」、「FLIRT/フラート」を放送するけど、今から入るのは……。とりあえずアップリンク渋谷に通うか。
1990年代に「ヘンリー・フール」シリーズ1作目と「愛・アマチュア」を見たきりなんだけど、その後他の作品の上映情報をキャッチできず、見逃したまま。東京に通っていたのになあ。
というわけで、過去に鑑賞した2作品のメモを。
「愛・アマチュア」Amateur
<あらすじ>
路上に倒れていたトーマス(マーティン・ドノヴァン)は、目覚めると記憶を失っていた。どうにか立ち上がり、近くのカフェに入ると、修道院を出てきた作家志望のイザベル(イザベル・ユペール)と出会う。
トーマスは、ポルノ女優の妻ソフィア(エリナ・レーヴェンソン)に殺されかけたのだった。彼女は暴力亭主のトーマスから逃げ出し、彼が関わっていた犯罪組織の情報が入ったフロッピーディスクをネタにゆすろうと考えていた。
フランスの女優イザベル・ユペールが出演していて驚いた覚えがある。ユペール姐さんはインディペンデント系とか、若手監督の作品に積極的に出るらしい。インディペンデント業界では女神なんじゃなかろーか。黒レザーの衣装に身を包み、電動ドリルを拳銃のように持つ姿がカッコいい。
それと、マーティン・ドノヴァンが準主役。後に「ある貴婦人の肖像」でニコール・キッドマンのいとこ役を演じたけど、最近はテレビの方で活躍しているのかな。「ある貴婦人の肖像」では、ヴィゴ・モーテンセンでもリチャード・E・グラントでもマルコヴィッチでもなく、マーティン・ドノヴァンばっかり見ていたよ。フランスで見たから吹替で、彼の声が聞けなかったっけ。
「ある貴婦人の肖像」より
「ヘンリー・フール」Henry Fool
<あらすじ>
掃除夫サイモン(ジェームズ・アーバニアク)の家に、ヘンリー(トーマス・ジェイ・ライアン)という男が住みつく。ヘンリーがサイモンに詩の書き方を教えると、みるみる才能が開花していく。サイモンは原稿を出版社に持ち込むが、結果ははかばかしくない。姉のフェイ(パーカー・ポージー)がネット上に投稿すると、サイモンの詩はたちまち反響を呼び……。
マーティン・ドノヴァンやエリナ・レーヴェンソン といった常連俳優が出ていない。続編があったのも後になって知った。主人公の姉フェイ・グリム役で”インディペンデント映画の女王”ことパーカー・ポージーを初めて見たのもこの作品。なんと、シリーズ2作目はこのフェイが主人公で、題名は「フェイ・グリム」。
それにしても、「インターネットに投稿して」と台詞にあるが、具体的にはどこかの掲示板だろうか? その辺がぼやかされているが、米国で有名な文芸作品の投稿サイトでもあるんだろうか。
アップリンクの復活祭には入っていないが、こちらも未見。