BSで放送されていたドラマが、NHK地上波に進出し、シーズン1を現在放映中。主演は「バイプレイヤーズ」「吉祥寺だけが住みたい街ですか」にも出演していた田口トモロヲさん。原作は、いとうせいこうのエッセイ『ボタニカル・ライフ 植物生活』。
ボタニカル・ハードボイルドって、なんやねん。
シーズン2のポスターなんて、思い切り「マトリックス」じゃん!
マンションに暮らす男(田口トモロヲ)が、植物学者のご近所さんや、盆栽マニアの知人、花屋の店員などから情報を得ながら、様々な植物を育てていくお話。実際に植物を育てている人にはなかなか役に立つ情報もある。……なんだけど、この人たち、いつもベランダで缶ビール飲んでるね。ベランダ広くていいなあ、羨ましいなあ。
ほぼ田口トモロヲさんの一人芝居なのだが、長い台詞を聞くとどうしても「プロジェクトX」のナレーションを思い出してしまう。一挙手一投足が時に怪しく、時におかしく、時に可愛らしい。このシリーズは植物を愛でるドラマでもあり、田口トモロヲさんの可愛らしさを愛でるドラマでもある。
合間に繰り広げられる「多肉愛の劇場」が面白い。今人気の多肉植物が登場するミニドラマ形式の愛憎劇で、すごいおかしい。
音楽が和洋問わずロックばかりで、カッコいい。「この曲は何?」と気になってしまう。
「ベランダー」とは、庭ではなく集合住宅のベランダで園芸を楽しむ人のことで(命名:いとうせいこうさん)、かくいうワタシもベランダー歴十〇年。以前住んでいたアパートと、今住んでいるマンションで、ちんまりと植物を育ててきた。
ミントの生命力に驚いたのも、プランター栽培での発見。ハーブを2種類植えておいたら、一方はミントに駆逐されてしまった。近所の土手にミントが自生している場所があって、6月になると摘みに行くのだけど(入浴剤にする)、歩道挟んだ隣にマンションが建っていて、たぶんそっちから種が飛んできたんだと思う。それで毎年密生するのだ。ミントの繫殖力、危険すぎ……。
ドラマは途中だけど、ハーブもそのうち出てくるだろうか。
田口トモロヲさんつながりで:
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~ - 横文字の島
【追記】
ドラマのシーズン1最終話で登場したカレル・チャペックの本を読みました。