横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

フランス・ホームズ協会25周年ほか

 この1月で、フランス・ホームズ協会(Société Sherlock Holmes de France)が創立25周年を迎えたという。創立は1993年1月14日(えっ、誰です? 1月6日じゃないのと思った人は)。

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Félicitations pour 25 ans !

 

 SSHFの存在を知ったのは、フランス留学中の1996~97年のこと。書店でホームズのガイド本を見つけ、フランスにホームズ愛好家団体があることを知った。当時はまさか自分が彼らと実際に会ったり、交流したりすることになるとは、つゆも思わず。益々のご発展をお祈りします。


 さて先日、SSHFから投票依頼メールが届いた。2017年にフランスで刊行されたホームズに関する各種出版物(パスティーシュ、児童書、バンドデシネ)、テレビ番組、ゲーム、Webサイトなどの中からベストを決めるというもの。JSHCでいうところの「ホームズ大賞」みたいなものだね。

 リストを見たが、ゴメンナサイ、私まだほとんど読んでないわ。これから注文しようかと思ってた本も含まれている。あと、日本でも丁度翻訳が出るところとか。いくつか読んだ、または視聴した作品を選ぶしかないけど、投票してみるか。

 私が気付かなかっただけで、毎年開催していたのかな? 過去のリストも見たいわ。買いそびれた本がないか、目を皿にして探さないと。

 そうそう。日本の「マンガ」もリストに3冊ほど挙がっていて、それはJayさんが作画を担当した「シャーロック」シリーズ! 日本人としてはちょっと嬉しい♪

 ていうことは、過去に選考があったならば、「名探偵コナン」仏語版などもリスト入りしてたりするのだろうか? 今度聞いてみよう。


【訃報】
 SSHF立ち上げメンバーの一人であるYves-Charles Fercoq氏が、ライヘンバッハの滝の向こう側へ旅立った。2001年にパリを訪れた際、SSHFの人たちに会いに行ったのだが、その時にFercoqさんとお話したのを覚えている。

 「ミニ・トンガの会」なるミニチュア愛好会のメンバーで、ドールハウスを制作していた。ドールハウスのポストカードを頂いたが、「こんな大柄なおじさんが、大きな手で、一体どうやってミニチュアなんて作るんだろう」と驚いた覚えがある。

Beyond the Falls – Yves-Charles Fercoq | Sherlockian Who's Who

 

追記:2月に開催されたSSHFのイベントレポートを見ていたら、昨年亡くなったメンバーの中に、Nissa Bogomoletz夫人の名前を見つけた。1999年のロンドン、2001年のパリで、ご主人のDr. Bogomoletzともどもお会いしている。昔SSHFに日本人女性の会員がいたことを伺った。「あなたのフランス語、上手ね~」とほめてくださって、とても嬉しかったのを覚えている。

 

Je fais un vœu pour l’âme.