レジオン・ドヌール博物館
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レジオン・ドヌール勲章博物館[ミュゼ・ドゥ・ラ・レジオン・ドヌール] | パリナビ
博物館サイト(仏語)
Le musée de la Légion d'honneur et des ordres de chevalerie | La grande chancellerie
ホームズは大通り(ブールヴァール)の暗殺者ユレを逮捕した功績により、フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章を贈られた(「金縁の鼻眼鏡」)。
この勲章はナポレオン1世が1802年に創設した。博物館には19世紀初頭から現在までの勲章が展示されている。植民地時代を反映してか、展示されていた勲章の持ち主のほとんどは軍人である。
ホームズが授与されたものとおぼしき19世紀末期の民間人に授与された勲章は、あいにく見当たらなかった。規約に照らし合わせると、ホームズに授与されたのは5等のシュヴァリエだろう。
奥には、「芸術家を叙勲するナポレオン――1808年官展(サロン)」という絵が展示されている。これは、ナポレオンがカルル・ヴェルネ(ホームズの祖母と、その兄と目されるオラス・ヴェルネの父親)やダヴィッドら5人の画家にレジオン・ドヌール勲章をを贈る場面を描いたもの。つまり、ホームズは曾祖父と揃って同じ勲章を贈られたことになる。オラス・ヴェルネの描いたナポレオンの絵(「死の床のナポレオン」)も展示され、ヴェルネ一族とナポレオンのつながりを彷彿とさせる。
<フランス・ホームズゆかりの場所>「ホームズの世界 22」(1999年)より
当時は知らなかったが、後で調べると、カルルだけでなく、オラス・ヴェルネも受勲していた。それもグラントフィシエ(Grand officier)! 華麗なるヴェルネ一族! ソースはこちら。