アドルフ・ムーロン・カッサンドル(1901年~1968年)はウクライナにルーツを持つ、フランスのグラフィックデザイナー。数多くのポスターをデザインした。
彼の名前を知らなくても、沢木耕太郎「深夜特急」の表紙を描いた人と言えば、「ああ、あれか!」と分かる方も多いのでは? 表紙で見覚えのあるポスターが見られます。
100年ほど前の船、鉄道など、旅が高速化した時代が象徴的に描かれていて、なんだかポスターを見ているだけで、旅心を刺激される。
ほとんどリトグラフの展示だけど、原画もあり、汽車の車輪などの円はコンパスを使ったことが分かる。また、パソコンがない時代、カッサンドルは独特の書体を考案した。見本帳がすごくおしゃれ。
フランス好きな人は、このワインのポスターにも見覚えがあると思う。酒を飲み進む感じと、酔っぱらって赤くなる状態が一目瞭然。ユーモラスで好きだな。
(画像はネットで見つけたもの)
今、沢木耕太郎の本で手元にあるのはこれだけ。また「深夜特急」を読み返したくなってしまった。