横文字の島

Ile de l'alphabet ~ ある翻訳者の備忘録

Sherlock Fox

「Sherlock Fox」
作:Morvan/Du Yu
出版社:GLENAT  2014年

 フランスに留学していた頃から、バンドデシネをコレクションしています。
ミステリが好きなので、基本的にはミステリを漫画化したものが中心です。
例外的に、プルーストの「失われた時を求めて」仏語版を、和訳が出る前に購入しましたが、ほとんどはミステリ、特にホームズ関連本を集めています。

 今年、JSHCの東京例会バンドデシネについて発表しました。読書記録も兼ねて、このブログで紹介する予定です。

 「Sherlock Fox」は、発表の際に紹介したバンドデシネの1つ。シナリオ担当のモルヴァン(Morvan)は、日本を含め、アジア文化に造詣が深く、その知識がストーリーにも反映されています。過去には日本の漫画家とコラボして本を作ったこともあるそう。

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 タイトルに惹かれて買った本ですが、ホームズが主人公ではありません。あくまで”Sherlock”はあだ名。主人公であるキツネの警官の名前は”Ney Quitsou”といい、カタカナで書くと”ネイ・キッツゥ”、つまり日本語の”キツネ”のもじりです。

 様々な動物が暮らす共同体が物語の舞台で、動物同士で襲い、肉を食べることが禁じられている(!)という設定です。ある動物の骨が発見された際も、骨に食べられた跡を発見して、捜査関係者は衝撃を受けます。

 では、主人公は何を食べるのか。レストランで”Tofu Braisé”なる料理を注文します。豆腐を揚げたもの、つまり油揚げです。東京例会の発表では、この場面で、いちばん皆がどよめきました。そこでウケるんかい!

 まだ1巻なので、続編が出るもよう。悪役のハゲワシ(ハゲタカ?)が登場するも、まだ主人公とはまったく絡んでいません。絵は可愛いので日本人にも受けそうですが、ホームズが出てこないので今後も買うかは微妙なところ。

 

 私はフランスのAmazonで買いましたが、日本のAmazonでも買えるみたい。

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